電気電子工学分野の科学技術の進展は目覚ましく,エレクトロニクス技術が今日の社会の産業基盤と位置付けられている。また,医療,福祉,環境などの人間社会や生活を豊かにするものとして,エレクトロニクス技術や情報通信技術の開発や活用が求められている。このような社会の要請に応えるため,“グローバルな視点を持ち,豊かな教養に支えられた人間性,柔軟な適応能力,問題設定・解決能力を有するエレクトロニクス技術者”の養成をめざし,下記の学習・教育目標を設定する。
●線形代数学,微分積分学など数学の基礎知識を修得する。
●力学,電磁気学,熱力学など物理学の基礎知識を修得する。
●微分方程式,複素解析,ベクトル解析など応用数学の基礎知識を修得する。
●英語の正確な理解力と適切な表現力を養う。
●理工学から人文・社会学分野にわたる幅広い教養を身につける。
●他者・他国の立場から,物事を考えることができる能力を身につける。
●コンピュータの操作法を理解し,ソフトウェアの利用法を修得する。
●ネットワークの構成原理とセキュリティを理解し,情報検索や通信に利用できる。
●C言語などのプログラミング手法の基礎を修得する。
●電気電子工学における基本知識(電気回路学,電磁気学)を修得する。
●電気エネルギーの輸送と利用に関する専門知識を修得する。
●光・電子デバイスの開発と回路設計に関する専門知識を修得する。
●知的な情報通信システムの開発と設計に関する専門知識を修得する。
●制御システムの開発と設計に関する専門知識を修得する。
●与えられた課題に対し各自の知識を活用して問題解決する能力を身につける。
●自主的,継続的に学習できる。
●自ら課題を策定し研究計画を立案できる。
●与えられた制約下で一定期間内に研究計画を遂行し,その成果をまとめることができる。
●電気電子工学における種々の物理現象に対する実験方法を修得する。
●実験により様々な電気電子工学技術の原理と利用方法を理解する。
●講義・演習で得た知識を基に実験結果を評価し,科学的真理を考察できる。
●文書作成,口頭発表時に用いる各種ツールの利用方法を修得する。
●自分の研究課題,研究計画,研究成果を文書,口頭発表により論理的に説明できる。
●自分の研究課題について論理的に討議できる。
●技術が社会および自然に及ぼす影響や効果を理解する。
●技術者が社会に対して負っている責任を理解できる。
●自立した技術者として必要な責任ある判断と行動について自ら考えることができる。